滅菌処理としても有効なガンマ線と放射線照射

滅菌処理としても有効なガンマ線と放射線照射

滅菌の処理方法には、アルコールランプなどを使う方法やオートクレーブを使って蒸気により菌を殺滅する方法などがあります。

またここ数年の間に電磁波であるガンマ線を使用した方法が注目を集めています。

ガンマ線は放射線の一種です。

滅菌方法としては、光を利用して製品を透過することで菌を殺滅させます。

光を透過する働きを考えた時に思い浮かぶのは、レントゲンで使用されるエックス線でしょうか。

エックス線やガンマ線を始め、放射線は私達の生活の中で思いの他大切な役割を担っています。

例えば、目覚まし時計などの数字の部分や針は暗闇の中でも蛍光色に輝かすことができます。

これは夜行塗料が塗られており、この塗料の中には放射性物質が入っています。

蛍光の物質に放射線の働きが加わることで光が発生するのです。

また「ばれいしょ」の芽にある毒性であるソラニンを防止するためにもガンマ線が数十年前から使われています。

発芽を防止することでソラニンの生成を食い止めることを目的としています。

滅菌方法として着目されている放射線は私達の日常生活の中で様々な役割を担っています。

医療器具の滅菌として注目されるガンマ線

医療機関では患者に安全に治療を受けることが出来るように、衛生管理にはとても気をつけています。

衛生管理の一つとして医療器具を再利用するときには、必ず滅菌や消毒を行わなければなりません。

メスなどの体内の組織に入る器具、また粘膜などに接触する内視鏡などにおいては芽胞を取り除き微生物を消滅させる非常に高い水準の殺菌や消毒が必要になります。

昨今では使い捨ての注射針を始め手術用の糸は、使用する前に滅菌をしてから治療をするようになりました。

使い捨て注射針などの菌を殺滅するときには、ガンマ線と呼ばれる放射線を利用する医療機関が増えています。

放射線での滅菌について

ガンマ線滅菌をおこなう設備は大型のものになりますが、残留ガスなどが残らないため後処理をおこなう必要もありません。

ゴム製やプラスチック、金属性、繊維製のものなど幅広い製品において菌を消滅することが可能なため、利便性や有効性を考えて放射線照射を利用した設備の導入を考える医療機関も増えてきました。